仮想通貨の確定申告の作業を段階的に行いながら、初心者向けの記事も作成していました。
多量の複雑な取引を整理していきます。何回かのシリーズになりますが、今回は前回に続いてbitFlyeのFX編です。
FX取引履歴は現物取引と違うデータになってますので、それをエクセル化していきます。
なお、税金計算上の疑問点については、税務署にも適宜電話で確認していきます。
bitFlyer FX
bitFLyerには、FXと先物があります。
FXと先物のどちらをやるかを考えて、両方の相場を見ると、先物は取引があまりありません。つまり流動性が悪く、流動性リスクがあります。
この流動性リスクは、現物市場がある方向に動いていても追従しない、あるいは、まとまかった額の注文を出しても流動性がないため、悪い取引になる、ということに関係しています。
よって、先物はしないことにました。
FXについては、流動性があります。このbitFlyerでの先物取引の規模は現物よりも大きく、bitFlyerだけで、全体のBTC取引の80%程度あります。
現物は、Zaif, Coincheck含めても20%以下です。以下サイトをご参考ください。
よって、いつか暴落が来るときにも対処できるように売りの練習で、始めることしました。
ただし、撤退しました。理由ですが、
- 損失を早期に出してしまった。
- 先物が現物に連動してない別の商品のようで、動きが読めなかった。
- 本物の為替先物のように、現物提供で決済できることがかなりできにくかった。
- 先物の決済ができなくなる可能性があった。
- 追証、不足金が出て、損失が出る可能性があった。
- スワップポイントが売りも買いもマイナスでもらえることがない!
1の理由が一番大きいですが、この時はチャートのラインを引いたり、相場の心理を読むのを勉強中でしっかりエントリと決済注文を出すことができてませんでした。
2,3については、bitFlyerも問題を認めて、今は近づけるような処置をとっています。ただし、少し不十分と感じてます。これは現物で受け渡しを適切な価格でできるようにすれば、簡単に解消できますが、それはやりたくないようです。なぜかはわかりませんが、利益が出なくなるためでしょうか?
4については、株と同様で、価値が0になった時、差金決済できるか聞きました。例えば売りPositionをもっているときに、万一BTCが0になったとき(会社が倒産して株価が0になるのと同じ)、0で買い戻して決済できるか。これができないとリスクがあります。この点について確認しましたが、はっきりとした回答はもらえませんでした。よって、差金決済リスクがあると認識しました。
「そんなことはあり得ない」でしょうか? あり得るかあり得ないかの予想は私には関係なく、起こった時どうなるか、それを考えて対策を練るのが重要です。この考え方、リスク管理の方法を「What-ifリスク管理」といいます。
「What if….もしそうなったら」という意味です。
ちなみに別途質問したGMOコインの場合は、できるとの回答でした。
5についてですが、追証がかかったり、ロスカットしても追加で入金があるとのことで、リスクが出ます。GMOコインの場合は、追証はないとのことですが、調べると、不足金を入れなければいけないことがあるとのことです。
6については、驚くことにスワップポイントは、もらえることはなく、支払うのみとのこと。3と6は、利益を上げたいがために、取引所に非常に有利(ユーザにとても不利)となっています。
また、bitFlyer FXをやる利点をご説明しますが、一度撤退しております。今は、BitMEXを使用しています。
BitMEXは、追証も不足金も、いかなる追加費用もかからない海外の取引所です。不足しそうになると強制決済されますが、その時、値段が大きく動き、損失が出たとしても、個人でなく、BitMEXが対応します。その額も保険基金として、毎日公表されており、どんどんと積み立てられて、大きくなっています。
現在(2018/2/10)は、3464BTCありますので、現在のレート(1BTC=937000円)で、32億円以上です。
一ヶ月前は、2664BTCでしたので、30%も伸びてます。利益をかなり上げている(この取引所での取引が活発になっている)からできているのでしょうか?
ただ、海外の取引所ですので、日本の当局に問題とかを報告しても対処してもらえませんので、一部の少額の金額での運用にしています。この32億円が吹き飛ぶような値段の動きがあれば、破綻してしまうリスクがあります。
でも、取引の性格上損金を要求されることはまずないと思います。(しかも万一の万一を考えても、多量の世界のユーザのいる中で、米国から日本にそれを要求しにくることもまずできないと踏んでます)
よって現状、一番リスクがない取引所と考えてます。
ついつい、現在使用しているBitMEXの話になってしまいました。
bitFlyer FXの利点も含めて、データ取得の説明に入ります。
bitFlyerの昨年の取引データの生データのエクセル出力
それではまず入金の履歴についてみます。現物の仮想通貨取引とFXの取引は別々の取引となります。
ただし、仮想通貨のFXは、為替のFXと同じ扱いにはなりませんから、現物の取引と同様に資料を作ります。
左側の取引レポートを選び、期間を昨年分で指定します。
そして、ダウンロードするのは、「証拠金の履歴」の方です。
「Lightningの全履歴」では、取引の細かいデータで整理されてませんので、使えません。
すると、以下のようなエクセルデータが見えます。ここでスワップポイントと、変動量、取引損益と3つのデータが見えます。取引損益とスワップポイントを合算すれば良さそうです。
ただ、計算すると、
変動量=取引き損益+スワップポイントになっているようです。
ここは、確認するために、bitFlyerに質問しました。久々の質問ですが、どの位日数がかかるか確認できます。1,2日以内に回答くれば合格です。
そして、入出金したものなど関係ないものは削除してE列で合算しました。
あ—っ、10万近いマイナスに….. でも損することを考えて、大きな額を入れてませんでした。
FXの損益は株のように別会計にならないので、しっかり他の雑所得と損益を合算します!
これが原因で撤退したのでした。
数ヶ月して、チャートの線の引き方や相場がわかるようなってから、BitMEXで売り(Short)の練習のために、復帰しました。
まとめ
bitFlyerでのFX取引の確定申告用のデータの出し方を説明しました。
ここで気付かれた方もいるかもしれませんが、FX取引は、他の取引所に通貨を転送するわけではなく、差金決済なので、一年の損益が簡単に出てきます。
よって、売買で稼ぎたい方は、bitFlyerのFXを利用するのがいいかもしれません。
Trailing Stop機能もついてますので、エントリーしたものは、自動的に売買設定も可能です。
ただし、カブドットコム証券のように条件を多数いれることができません。
カブドットコム証券が取引所に参入して、同じような注文ができるようになればかなり強力になりますね。
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