概要
IBMは、2017年の11月に量子コンピュータを開発しました。
WEBメディアによると、すべての暗号は、このコンピュータにより解読されるとのことです!
もしそうだとすると、仮想通貨は、消滅します!
これは、本当でしょうか?
結論: NO
暗号が解読された時には多少の混乱はあるでしょうが、新しい方法や技術が使用され、さらに強い暗号になります。よって、あまり心配しなくていいです^^
私は、暗号について20年以上の専門家である友人に今倍会いました。
基本的な質問
もし、ネット上の暗号が解読されたら、とても大きな混乱が地球上まわります。
銀行やクレジットカードの情報は、解読され、経済的なダメージはとてつもなく大きくなります。
よって、単に暗号通貨の問題ではありません。
もしこのようなことがあれば、責任ある人が確かにこの問題を即座に解決すると信じてます。
しかし、サトシ・ナカモトの論文を読むと、ハッシュのアルゴリズムがありますが、強いようには見えません。単純すぎます。
IBMが量子コンピュータで現在の暗号を解読したとしたら、対処する人は、暗号を強める方策を即座にとるでしょう。
よって、これを確かめるために、暗号を20年以上専門にしている友人に会いました。
暗号の専門家の見解
その専門家の見解は、私の見解に似ていました。
これから紹介する暗号のアルゴリズムは、業界で広くシェアされているとのことです。
1978年には、暗号の鍵は、512bitで、これを解くには10万年以上かかるといわれてました。
ところが実際は、30年で解かれました。
よって、現在は、2048bitの暗号キーが使用されています。
量子コンピュータのような計算機は、入力と出力があうように、この鍵で計算を幾度もします。
この暗号方式は、RSAと呼ばれてます。Rivest, Shamir, Adlemanという3人の発明者/研究者の名前からとっている、1978年の技術です。
2048bitは、2の2048乗のパターンの計算が必要なことを意味します。
この数値は大きすぎて、関数電卓でもエクセルでも計算値が出てきません。
この値は、
32317006071311007300714876688669951960444102669715
48403213034542752465513886789089319720141152291346
36887179609218980194941195591504909210950881523864
48283120630877367300996091750197750389652106796057
63838406756827679221864261975616183809433847617047
05816458520363050428875758915410658086075523991239
30385521914333389668342420684974786564569494856176
03532632205807780565933102619270846031415025859286
41771167259436037184618573575983511523016459044036
97613233287231227125684710820209725157101726931323
46967854258065669793504599726835299863821552516638
94373355436021354332296046453184786049521481935558
53611059596230656
TOO BIG!
試しに2の512乗の場合は、
1.3408 * 10の154乗
です。
これは、
1.34 x 1兆 x 1兆 x…..(1兆を12.8333回かける)
この例から2の2048乗数がいかに莫大な量かわかると思います。
コンピュータは、この莫大な量の回数の計算をする必要があります。
よって、2の2048乗の場合は、この計算を4セットやることになります。
万一、計算機の性能が強くなると、暗号のキーもビット数を大きくして対処します。
この方法は、直線的な計算の増加ではなく、指数関数的な強力な増加となります。
よって、より難しい暗号のための簡単な方法は、デジタルビットを増やすことです。
これは、とっても簡単な方法です。
これが簡単すぎると思われたら、別の方法を考えることも可能です。
よって、暗号解読を防止することができます。
ある特定の期間に、暗号が解読されたら、混乱は多少はあるでしょう。
でも、そのような混乱はすぐに解決されるでしょう。
ちなみに、Bitcoinで使用されているアルゴリズムはRSAでないです。
現在4つの主な暗号問題があります。
BitcoinはECDSAを中核技術として使用しています。
ECDSAは、 Elliptic Curve Digital Signature Algorithmの略で、楕円離散デジタル認証アルゴリズムの略です。
これは、楕円離散対数問題を扱っています。これは、GoogleのAuthentficationにも使用されています。
ECDSAのメリットは計算するbit数を小さくできることです。
もし量子コンピュータによってより高速に計算できるようになったら、このbit数をもっと大きくして計算できない値にする、というのが基本的な対処方法ですが、別の方式も編み出されることになるでしょう。
まとめ
量子コンピュータが仮想通貨の暗号を解くという話は、未熟です。
量子コンピュータの技術が向上しても、より厳しい暗号をあけることは可能です。
よって、心配しすぎる必要はありません。
この記事へのコメントはありません。